私は料理が嫌いだし上手くもないので、自らの料理してきた道のりをへっぽこ料理道と呼んでいる。
ただし、どんな心持ちでも長い間継続していればそこには曲がりなりにも道ができる。
私の料理に関する道はだいぶ整備を怠った獣道チックなフシがあるけれど、それでもそれなりの何かがある。
2024年の前半分をまとめてみました。それな!と思うことも、こうしてみたら?と思うことも色々あるかもしれませんがお楽しみいただければ、このままならない思いも救われます。
大さじ小さじの体感ってほんとに身につくの!?
料理上達のコツのひとつに必ずといっていい程ある「大さじと小さじの量を感覚で分かるようになるべし」というもの。全然身に付きません!
いつだって大さじ小さじがいてくれないと調味料はまともに入れられないし、何らかの事情があって(大体はさじがすでに汚れていて一旦洗うのが面倒臭くて)さじが使えない時はそばにいるさじを見つめながらめっちゃくちゃビビりながら推定している。
まずは体感で入れられるようにならなきゃ上達することはないくらいの強気な文体で書かれた何かのWEB記事も見たことがあるけど、5年はそんな調子でもどうにかなってるからそこまで言われる筋合いはないかなとも思っている。
強気に煽ってくる記事は本当に初心者の心を折ってくるから怖い。そんなことなかったよ!!
こんな調子だけどいつか何でもホイホイ入れられるようになるのかなーと少し夢見つつ、まぁほとんど諦めてます。
いい調味料を使うのは、味に自信のない私に説得力を持たせるため
自炊する時は少し良い調味料を使うと、いつもの料理でも格段に美味しくなるというアレ。盲信してます。美味くなるならある程度の出費は必要経費だと思っている。
本格的に料理を始めて5年経ったものの自分の作る料理が本当に美味しいのかイマイチ自信がないため、あの調味料を使ってレシピ通りに作ったんだからマズいってことはないだろうと自分に言い聞かせている。
幸い私以外に私の作った料理を食べることになっている夫からマズいという言葉は聞いていないため、問題は何も起きていないものとして継続している。
ただ、良い調味料の定義を高級な調味料とすると、良い調味料を手に入れるには財力が必要になってくるため、程々で自分の心を納得させている。
うっわーお高い!というような調味料を使ってみたい好奇心は常に持っている。
レベル上げと並行して自分でも作れる簡単料理レシピを増やすと無理がない
何だかんだと文句を言いつつも、メシを作るという行為をやめなければすっこーーーしずつレベルが上がってくる。
去年はこんなに手際よく作れなかったなぁとしみじみしながら年末にお雑煮を仕込んだりする。
ただ、レベルが上がっていくのを待つだけじゃ時間もかかるし、やっぱりできないことが多くてひたすら辛い。
だから今の自分でも簡単に作れるレシピを常に収集している。レシピを見なくても作れるようになっていると尚よし。
もう暴れたくなっちゃうくらい料理をしたくない日がすごくとっても本当に多い。
それでも今日は外食したくないしコンビニもちょっとなぁ、という日のために簡単に作れるし何も見なくても脳死状態で作れるメニューがあるのは心の底から助かる。今後もそういう志の低いレパートリーを増やしていきたい。
料理筋鍛えなきゃ明るい未来はない😇
先程も書いたように少しずつ料理スキルがレベルアップしていることは感じている。
これを料理筋を鍛えるといつもは言っていて、脳みそまで筋肉が詰まっていた脳筋バレエ少女だった私はとにかく筋肉が育つことは良いことだと信じ込んで生きている。
何か自分にとって良いように言い換えて、やらなければならぬことを切り抜けるようにしている。モチベーションを上げられる限り上げて自分をなだめすかしながら生きている。
でも筋肉を鍛えることは一筋縄ではいかない。毎日のトレーニングや振る舞いなど地味だけど継続が何よりものを言う世界である。
つまり、料理も作り続けて料理筋を鍛えてこそ、好きになるとまではいかずとも料理することへの面倒臭さや億劫さダルさ虚無感の軽減へ繋がると理性ではわかっている。
そう脳みそに語りかけて、これは筋トレなんだ筋トレなんだぞと奮い立たせて、何とか台所に立って虚無を見つめながら料理している。立てるようになっただけ大きな進歩であり、料理筋は少しずつ育ってきている。と思う。
弱火でじっくりニンニクの香りをオリーブオイルに移す作業は楽しい
ここまで言い訳と愚痴とぼやきが続いてきたが、上半期に一つだけ大好きになった料理の工程がある。
ニンニクの香りを弱火でじっくりとオリーブオイルに移す作業が最高に癒される。
今まで料理の知識皆無で始めたもんだからニンニクを使う時もテキトーなもんで、テキトーな中火でガンガン熱してわー焦げてきたーなんて中途半端な状態で焦って具材を投入しよく分からん食べ物を作り上げていた。
ところが、コウケンテツさんのYouTubeチャンネルを拝見していたら弱火でじっくり移すのがとにかく大事で基本ですと仰っていて、目から鱗でさっそく実践したところすっごく美味しかった!
そして何よりじっくりやっている間の香りの素晴らしいこと。もうこれだけでうまーい。
料理なんて何してても大体虚ろな目で何とかタスクをこなす作業だったけど、これだけは生き生きと進んでできる!となって感動した。
初めて料理楽しいかもしんない、と思った。コウケンテツさん本当にありがとうございます。
よしやったるでえ!ってなりたい
2024年上半期もまだ虚ろな目をしながら何とか日々を乗り切ってきたけど、それでもニンニクの香りに癒されたりほんの少しだけど料理筋が鍛えられていると自覚できることが増えてきたり、ベソかきながら料理する時間もなくなった。
これは自分的にはとっても大きな進歩だった。
料理を始めたばかりの頃なんてマジで泣きそうになる瞬間とかそれなりにあったから、そう思えば別人になったかと思える。
それでも虚無を感じながら料理する時間は良い時間とはいえないし、できれば楽しく料理したい。
楽しい!ってならなくても、今日もやりますか!と気合い入れれば何とかなるよってなりたい。
年末に向けて当社比では前向きですレベルで、なるべく志低く低空飛行で頑張っていきたいと思います。
くまふくでした🐻
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