2024/5/19に開催された文学フリマ東京38で購入した本たちについて書いていきます。
今回でラスト、丹治俊樹さんの「世にも奇妙な博物館 未知と出会う55スポット」についてです!
出会い
前情報は持っておらず、会場内を彷徨いていたところ博物館という文字が目に入り、博物館大好きな私は自然と引き寄せられていきました。
何か癖強そうすごく好きかも!!!と見ていたら試し読みも勧めていただき、やっぱり好きなやつだー!!となり購入させていただきました。
もう1冊(本書の続編にあたるそうです)もあったのですが、疲れ過ぎてて荷物の重さと思考停止により何故かこちらだけを買っていました。ほんとになぜ。続編は後日買います!!
ブースで対応してくださった方、きっとおそらく丹治さんから本をいただいた際にお礼を言ってくださったのですがとっても熱が込もっていて、本へ懸けた思いのようなものを感じ疲れが一瞬吹っ飛びました。
これは買ってよかった、とそこで確信したのですが読後の今もその思いはちっとも変わりません。
バランス良く振り幅がすごい
表紙の円錐が何なのか分かんないし背景が黄色で派手だし題名に「奇妙」と入っていて相当ニッチなところを攻めまくっているのかと思いきや、色んな人が興味を抱きやすい・行きやすそうな博物館もたくさん掲載されていました。
因みに表紙の円錐の正体は本書内で明らかになり、へえーーー!!!!となりました。ぜひ読んでみてくださいー。
やはり印象に大きく残るものの多くは戦争や犠牲者がたくさん出た痛ましい歴史を伝える博物館だなと思いました。
例えば、草津温泉には家族旅行で行ったことがあるのですが、その近くにハンセン病患者が収容されかなり劣悪な環境に閉じ込められていた施設を博物館にした「重檻房資料館」があることを初めて知りました。
内容的にここを目指して行くことはなかなか難しい面もありますが、重檻房資料館が草津温泉に近いように、観光目的のお出かけ先の近くにあることを知っていれば行ってみよう!となれるなと感じ、重要な情報をギュギュッとまとめて教えてもらうことができました。
他にも、展示品がずらずらずらーと画角いっぱいに並んだ写真がどどーんと見開きで載っているなど、思わずこりゃすげえと声に出ちゃいそうなオモシロ博物館の紹介もあり、振り幅がものすごかったです。
題名通りテーマが攻めまくってる博物館もたっくさんあって驚きの連続、なんてこともありましたがネタバレはしないでおきたいのでぜひ!読んでみてくださいー!!
全国学校図書館協議会の選定図書にもなっていました、それだけ豊富なラインナップとなっています。
真面目に学びを得るために行きたい博物館、好奇心をこれでもかと高めてくる博物館など、いい意味で振り回されまくる一冊です。
博物館好きの優しい世界
本題からは少し逸れますが、著者の丹治さんは本書執筆のため一旦本業をストップし取材旅行を敢行したそうです。
その際、博物館職員の方に丁寧な取材対応をしていただいたことや、博物館の常連の方にご飯をご馳走になったりお家に泊めていただいたこともあったと書かれていました。
素敵なお話だと思いましたし、博物館を中心にこんなに優しい世界が広がってることが嬉しかったです。
本書の随所で、気軽に質問ができてしかも丁寧に熱量盛り盛りで答えてもらえるというような一文が載っているのをちょくちょく目にしたことも印象的で、つまり取材時がそうだったってことだよなと思うといいなー!!となりました。
博物館の常連さんにおもてなししてもらった際の記念写真の掲載されているなど、知識欲を満たすだけでなくほっこりと癒されるひとときも本書にはありました。
文フリでの出会いに感謝を、またいつか行きます
本書など、現地で存在を知り読むきっかけとなった文学フリーマーケットは素晴らしい場なんだと実際に参加してみて強く感じました。
会場に向かう段階からとにかく人混みに圧倒され、人の集まる場所が大の苦手な私にとってはなかなかハードなイベントでもありましたが、とても素晴らしい文化であることに違いはないと思います。
次回すぐに行くかと言われると、ちょっと通販で勘弁してもろて…というところでもありますが、また人や本との出会いを求めて己を鍛えてから参加してみたいです。
そしていつの日にか、自分も出展できたら楽しそうだなぁ…夢が膨らみます。
以上、文学フリーマーケット東京38で出会った本たちの紹介でした!
くまふくでした🐻
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