2024/5/19に開催された文学フリマ東京38で購入した本たちについて書いていきます。
順番は読み終わった順になっているので、間が空いて突然続きが入ったりするかもです。
今回は13番館のほにさん、きらさんの「穴を埋める」「帰省日記」についてです!
出会い
小田原の本屋さん「南十字」に置いてあった、きらさんの「ころがるいきもの」をたまたま購入したらとても興味深かったため、SNSで調べてみたところ13番館というアートコンビを結成していて同居人のほにさんも日記本を出していることを知りました。
文フリに行こうか迷っていた時に13番館さんの出展を知り、新刊も出るとのことだったので頑張って行く決意をしどうにかチケット購入に漕ぎ着けた次第です。
つまり13番館さんのお陰で文フリに行くことができました!
ということで、会場に入って真っ直ぐにブースへ向かい初お買い物も13番館さんでした。
本当に行ってよかったと思っているので、13番館様々です!
ほにさん「穴を埋める」
「ころがるいきもの」でほにさんの前情報があって、ぬいぐるみを愛している素敵な方と思いワクワクで読み始めました。
傾向の強さの違いはあるにせよ、私のできないことと重なる部分がたくさんあって、その苦しさと上手くいかない歯痒さを克明に文章化されているのが印象的でした。
私にはこんなに文章化して誰かに伝えることができてない、という気持ちと、そういうこと考えてたんだな私…と言語化されて少し可視化したというか救われた気持ちになりました。
抗議活動に参加したり、私よりずっと行動力があって考えさせられることもたくさんありました。
思想として強く持っていたいことはたくさんあるけれど、やっぱり行動も起こさないと自分が望む良い世界に向かっていくことなんて絶対にあり得ないよなと内省しました。
情報収集のしかたなど参考にさせていただいてます。
生きることをやめたい時も多々あるけれど、それでも生き延びるための努力と戦いの記録だと思いました。
きらさん「帰省日記」
途中までは苦しみの連続で私も息苦しくなりながらも、通じるところのある友人の方々との会話やお母様との会話内容が段々と変わっていくところは人が変われること・自分の思うことを持ち続けられることを再認識させてもらいました。
ページ数自体は40ページ弱と少なめではあるものの、凝縮されたものが強くこちらに届いてきます。
「ころがるいきもの」とはまた違う、でも確かにきらさんの人生である素敵な日記本でした。
気付きと啓蒙
普段はあまり気にしないように囚われないようにしている辛いことや苦しい気持ちを真正面から言語化して、抗議活動や投稿などで行動にも移すのが13番館のお二人であるような印象を持っています。
臭いものに蓋じゃないですけど、できることを伸ばしてできないものをカバーしてどうにか人生上手くいっているように自分にも誰にでも見えるようにしてしまいがちな自分に、でも向き合わなかったことがあって今があるんじゃないかと視線を動かしてもらえるような気がします。
人の生活にある生きづらさを見ない振りするんじゃないと、強く訴えてくる文章たちに啓蒙されることもしばしばです。
自身の特権性についても具体的に事象がぶつかってきて、考えざるを得ない状況に置かれます。
私がこれから何かアクションを起こすために、それが誰の役にも立たない偽善で終わらせないためにも今の私に必要なお二人だと思っています。
今回も考える機会をありがとうございました。
くまふくでした🐻
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