何だかタイトルがしたり顔してる気がするけれど、そんな偉いこと知らないし書けない。
そうじゃなくて、本はたくさんあって色んな読み方ができて多様で面白いなと思ったんです。
子供の頃は小説が大好きで、物語の世界に没頭するのが大好きだった。
しかも小説というものは文字を追うだけでその世界にぐいっと引っ張ってくれて、どんどん現実世界から引き離してくれる。
こちらが完全に受け身でも、文字を読み進めることさえやめなければ異世界に必ず連れて行ってくれる。そして面白ければもう最高。
どんなに本が嫌いでも絶対に持たされる本、それは教科書。
大学受験の勉強で全く触れたことのない政治経済を勉強する必要があり、社会の先生に相談したら教科書をもらった。取り敢えずこれ読め、と出版社からサンプルでもらったものだった。
人生で初めて隅々まで教科書を読んだけれど、あれすごいんですよ面白いんですよ。あと詳しい、教科書だから当たり前だけど。
マーカーとかで塗り分けたりしながら3周くらい読んで、後々は問題集を解きながら振り返りでまた読んだり、この経験は学ぶための読書の初体験だった。
ビジネス書との関係は苦戦の連続だった。
読んでも読んでも何も残らない。学んだことは今すぐ実行しましょう!と書かれてるけれど、本を閉じたらまず何をすべきか全くビジョンが浮かばなくてただただ焦ることを繰り返した。
あなたの日々はこんな苦しみで溢れてるでしょう!例えばこうで、そういえばこういうこともあるよね…という例示で本の半分が割かれていることが多く、多分その後で紹介するメソッドの魅力を増すためのテクニックなんだろうけど、その冗長さと押し寄せてくる圧に圧倒されて1番肝心な部分が頭に入ってこないことが大きな原因だと気付くのにすごく時間がかかった。
私はこの本からこういうことを学びたいから自分にできそうな範囲のものをまずは覚えて真似できるようにしよ!と作戦を立てて、作戦を背骨にしながら例示や表現テクニックの華麗さに振り回されないよう冷静な積極性を持って読書に臨むようになったら大分マシになった。
初めて本に対して能動的にアプローチしながら読み進めることを知った。できるようになったかはイマイチ自信がない。
あと、私にはビジネスをかっちりキッチリ遂行しつづけていく人生が肌に合っていないことも教えてもらった。悲しいかな。
教養書は中毒性がヤバい。
前にブログで同じようなことを書いたけれど、新しい世界への新しい扉、既知だと思い込んでいた世界のより深みへ探検できる入り口がそこかしこにある。
活字を追い続けることに快感を覚え、役に立つかどうかなんて考えもせず新しい知識を吸収し蒐集することが何よりも大好きな私にとって大変ヤバい世界を知ってしまった気持ちになった。
しかも著者の先生たちは読者に分かりやすく伝えられるように骨を折りまくってくださっているのがすごく伝わってくる。それを千円前後で享受できる世界ありがとう!と日々喜びに狂っている。
他にも色んな本があって、どのジャンルに分類することもしっくりこないような本があることも知った。
更に詩集があったり写真集・イラスト集があったり、ルポルタージュがあったりする。目が離せなくなって買うしかないわ!といそいそレジに向かったことは数知れず。
雑誌も面白い。色んなジャンルにそれぞれ存在していて、勢いと賑やかさにワクワクをもらう。
エッセイも大好きだ。生活の様子はその人の世界がよりリアルで詳細に伝わってきて、でも人間の生身な感じがどことなく遠くに感じられて気遣いを強要されることのない安心感がある。
本屋さんで色んな本をパラパラめくると色んな情報がものすごい勢いで流れていくのを感じる。
大河の流れを眺めているようで、この上ないエンタメだと思う。
一冊の本と向き合ってじっくり読むのは言わずもがな大切な時間だ。
多分書き忘れたこと、後になってこんなこともあるじゃん!と思い出すこともたっくさんあると思うけれど、それだけ本は色々あって、読み方も色々あって、本と読者との関係性は更に様々で捉えようのない広がりがあるはず。
でもそれらは色々ただあるだけで、良いも悪いもなく自然と出来上がっては変化を続けていく。
知識が云々とか豊かな人生が云々とか置いといて、本を開くだけでこんなに色んな世界に存在できることが毎回新鮮で驚きで、虜になってしまっているんだと思う。
だから、今日も本を読むし、それについて書かずにはいられない。
そういう意味では幸せ者だと自信満々で言えます。
くまふくでした🐻
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