私は料理が嫌い。
好きじゃない、とかじゃなくて嫌い。
それでも5年間なんとなーく料理を作り続けている。
その心持ちたるや何なのか、続けた…?疑問は残るにせよ5年間どうやって作り続けてきたのか、せっかくの節目なのでまとめてみました。
嫌いなのに何で料理するのか
ズバリ、夫の腕前よりもマシだったから、これに尽きる。
私たち夫婦の家事分担はどっちがより得意か、やってて苦じゃないかを基準に分担している。
私は結婚するまでぬくぬく実家暮らしを満喫していたため、結婚を機に本格的なへっぽこ料理道へ参戦している。
へっぽこなのは、料理嫌いだしガチ初心者から始めたため今でもへっぽこな仕上がりだから。へっぽこであることを許し、毎日取り敢えず無事に生きていくためのライフハックでもある。
あとは胃腸が弱いから毎日外食やお惣菜を食べる日々に身体が耐えられなかったのと、節約のため。
億万長者で胃腸が頑丈だったら毎日ステーキ食べたい。
今の料理スキル
煮るだけ、炒めるだけ、の簡単な料理ならレパートリーは少ないながら作れるようになってきた。
初めはそれすらも手探りで、どの程度何すればいい感じで美味しい状態なのかも分からなかったけれど、今はまぁこんなもんでしょの引き際(完成状態の見極め)が分かるようになった、気がする。少なくとも夫にマズいとは言われてない。
でもそんなもん。一汁三菜は夢のまた夢。味噌汁とおかず一品とご飯があればひとまず良し!
土井善晴先生が一汁一菜でいいと提案しているのを勝手にいいように受け取って、具沢山すぎて味噌を溶かすのも困難なお味噌汁を錬成する日々を送っている。
毎日作れるなんて思ってはならぬ
出前館さま、平素より大変お世話になっております。
体調の悪い日、眠くて眠くて仕方ない日、他の事にメンタルをやられてやる気が皆無の日。色んな日がありますよね生きてりゃあね。
料理する気が出ない時:しょっちゅうというか毎日毎秒
何事に対してもやる気が足りてないのは常だけど、好きじゃないことに対するやる気の出なさは尋常じゃない。
自分のことなのに、こんなにもやる気って出ないのか、ともはや感動すら覚える。
そんな感動を味わっていても事は動かないから、大好きな美味しいものが出てくる本やマンガを読んで無いやる気をかき集めてる。
森下典子さんのエッセイ「いとしいたべもの」・「こいしいたべもの」、ワカコ酒、舞妓さんちのまかないさんが私の鉄板。
YouTubeのvlogを観てると色んな人が丁寧な暮らしをしてめっちゃ家事やっててすごいなぁって気持ちになるから、感化されたその勢いのままふんわり始めることも多い。
ただ、丁寧な暮らしvlogばっかり観てると自分との差異で逆に虚無ることもあるから、時短とか楽チンを標榜してるチャンネルも併せて観ると精神衛生が守られる。というか、すんごい安心する。
レシピは絶対的信頼を寄せられる人・サイトに全力で感謝
レシピ集アプリとか、なんか色々あってよー分からんっていうのが自分の初期設定だった。
そんなもんだから、食材とか品名でてきとーにサイト検索したら出るわ出るわ謎レシピ。
謎レシピといい感じレシピとの見分けがつかない初期設定くまふくはまんまと騙され、絶妙に美味しくない料理ともいえない何かを度々作ってしまう…
という料理嫌いが光の速さで加速する苦い経験があり、レシピはものすごおく吟味するようになった。
サイトでは、キッコーマンさんとか味の素さん、テーブルマークさん、ニチレイフーズさん(こちらでは食材の保存方法をむっちゃくちゃ参考にしている)など、みんなが知っている社名サイトのレシピを参考にしている。
YouTubeでは、コウケンテツさんのレシピにとってもとってもお世話になっている。
簡単なんだけど美味しい。あと、コウケンテツさんの優しさに慰められながら作れる。
料理嫌いにも優しくてほんと大好きです。
料理本はまだまだ開拓中だけど、大原千鶴さんのレシピ本は解説が詳しいのと、手順が少なく美味しく作れるところにめっちゃくちゃ助けられている。
料理を作り始めて間もない右も左も何のこっちゃの頃、「大原千鶴のまいにちごはん さっと作れて、すぐおいしい!」というレシピ本に本当に助けられた。
これくらいなら私でもできる!と本屋さんでたまたま手に取ったのがきっかけだったけど、たまたまがこの本で本当に良かったと今でも心の底から思っている。
YouTubeのvlogは、申し訳ないけれど全く参考にしていない。
だって急にパン作り出すし、一品の料理作るにも手順がたくさんあるし、そんな食材持ってねーよみたいなものが度々登場するし、そもそも料理好きな人の作る料理は何だか世界線が違う気がする。
野菜の切り方とか、食材の下処理の仕方、使っているツールは参考にしているけど、レシピ自体は参考にしていない。
自分の肌に合うものを厳選することが、少ないやる気を損なわない1つのコツだと信じている。
まだ自分のレベル上げ足りてないわと思ったら即撤退する
料理嫌いに不器用が合わさると色んなことが起こる。
じゃがいもをピーラーで剥くだけなのに、ザックリ指を切ってしょんぼりしてお布団に帰ることもあった。だってデンプンでヌメヌメして滑るんだもん。
ということで、じゃがいもを扱うことを辞めた。
こんな体たらくでも続けていたらできることが増える。それを料理のレベル上げと密かに名付けて、ほらレベル上がったかもよ!自分を励ましているが、そのレベル上げがまだじゃがいもの皮を安全に剥くには足りていなかった、ということにしている。
つまるところ、自分ができる範囲のこと、ちょっと背伸びすればできそうなことにしか手を出さないことにした。
別に成長して料理研究家になりたい訳でもなく、とびきりの美食家でもないので頑張る需要がない。やりたいことなら他に山ほどある。
じゃあ半べそかきながら頑張ることでもないじゃんね、という理屈だ。
そんな調子でもどうにかなっている。やれることはそれでも少しずつ増えていく。
因みにじゃがいもは使わなくなったけど、その代わり長芋を使うようになった。
スーパーで売られているのは大体長い一本をある程度の大きさにカットしたものだから、皮を剥きやすい。ヌメヌメしていても包丁でザクザク皮部分を切ってしまえばいい。
こんな調子で今日も生きている。でもそろそろじゃがいもへ再戦を申し込みたい。
便利なものがたくさんある今世、まじ最高
これは!と思う便利ツールには積極的に頼っている。
冷凍食品はその筆頭で、我が家の冷凍庫は常にパンパンになっている。
冷凍チャーハン、セブンPBのお惣菜、冷凍ブロッコリーあたりがスタメンを張っている。
チャーハンとかお惣菜とかは料理を始めた初期の頃からの古株だけど、冷凍ブロッコリーは革命だった。
自然解凍ができる上に凍ったままスープに入れても大丈夫。そのタフさに惚れる。しかも美味しい。
いつでも簡単に使える野菜がいてくれる心強さもプライスレスって気持ちを知ってからはストックを切らさないようにしている。
他にも、サラダスピナーとか便利ツールも色々揃ってきた。
サラダスピナーはほんとに野菜についた水を取りやすくて感動した。
食洗機対応の小さなまな板もちょっとした時とか、食材的にこれしか切らなくていいのに洗うのめんどくさいって時に活躍してくれる。
親は世代的にそんなものなかったので頑張ってきたプライドがあるのか、何かツールを導入したことを話すとバカにしてきたりする。
けど、自分に合うツールを導入することは全然恥ずかしいことじゃないし、精神衛生がものっっっすごく健全に保たれる。だから気にしなーい。
それでも微々たる成長と変化がある
終始こんな調子だけど、形になってくるから継続は力なり。
うわやったー成長じゃん!!とはならないけれど、これで食材を無駄にしなくて済むなぁとか、毎日そこそこバランスよくそこそこ美味しいものが食べられるなぁという安心感と心の平穏がある。
もう更に5年経ったらパンとか焼いてるかもしれない。今の自分では考えられないような料理レベルになって、そんなもん持ってねえわって今は思ってるような食材やスパイスも扱っているかもしれない。なんて妄想を時々楽しみつつ、今日も地道に、かつめっちゃサボりながら料理を作っていく。
そんな5年間でした。悪くないと自分では思っている。
くまふくでした🐻
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